高気密・高断熱の住宅の落とし穴

「絶対」の安全はない

「高気密・高断熱」とは、住まいの生活空間を外気と完全に遮断することです。
しかし、高温多湿の日本の風土では、「遮断された内部空間の換気」と「建物の外皮ともいうべき構造部材の通気」はともに重要です。
したがって、この矛盾した要求を満たすにはかなり綿密な技術的工夫が必要です。

たとえば、住宅金融公庫の共通仕様書では、地面から高さ1メートル以下の部分には「防腐・防蟻処理」を講じなければならないことになっています。
その結果、薬剤処理を施工した部分から天井裏の小屋組みまでの通気経路を、人体に有害な揮発性の物質が流れて、気密・断熱された部分のほんの小さな隙聞から内側に漏れ、室内空気を汚染することになったりします。
しかも、気密性が高いためにその残留期間が長くなるなどといった問題もあるので、施工精度をかなり高くしなければ大変なことになります。

太陽熱を利用したソーラーハウスでは、空気を循環させるために、誤った防蟻処理をするとさらに危険が増します。
「シックハウス症候群」になりやすい環境をつくってしまうこともあるわけです。
また、「自然素材が健康によいから天然木を」というだけでは、未乾燥材を使われた結果、冷暖房による狂いが出てしまい、あとでトラブルの原因になるという例もあります。

木材の場合は乾燥材を使用するのが原則ですが、木材の性質をよく理解することが大切です。
完全に狂わないということはないので、その許容範囲をよく確かめ、覚悟して使うことも必要になります。
たとえば、「床板はどのくらい反って、隙間はどのぐらいが許容限度なのか」など、専門家の見解をあらかじめ知っておくことです。

屋根の通気性も大切です。屋根の通気層は屋内の湿気を排出する大事な役目があります。

屋根の工事をしたばっかりに通気性のバランスが崩れないよう、屋根リフォームを柏でお考えなら、街の屋根やさんなど、住宅全体の断熱設計を考慮できる、経験知識のある業者を選ぶ必要があります。